2020/12/28 サイト名・サイトデザインをリニューアルしました。

調剤薬局事務ってどんな仕事?お仕事内容と適性について

医療・福祉系資格

調剤薬局事務(または調剤事務)というお仕事、聞いたことがありますか?
最近は資格講座などでも人気のようですが、実際薬局の中でどんなお仕事をしているのか、普通はあまり見る機会がないですよね。

今回は調剤薬局事務のお仕事内容と、適性についてご説明します。

スポンサーリンク

調剤薬局事務のお仕事内容

調剤薬局事務は、調剤薬局の顔として、受付から請求業務まで様々な業務を行っています。
以下で、具体的なお仕事内容についてご説明します。

受付での患者対応やお会計など

受付で患者さんをお迎えし、処方せんを受け取り、必要に応じてアンケートを記入してもらったりするのは、多くの場合調剤薬局事務のお仕事です。

患者さんにお薬をお渡しした後のお会計なども行います。

処方内容の入力業務

現在ではレセプトコンピュータ(通称レセコン)を使う薬局がほとんどなので、処方内容をコンピュータに入力する業務は必須となります。

この処方入力をもとにして薬歴(患者さんごとの調剤の記録)が作られ、患者さんが窓口で支払う金額や、後述するレセプトでの請求金額も決まります。

処方入力の間違いから、お薬の交付間違いなどに繋がる可能性もあるため、正確さの求められる重要な業務です。

医薬品の管理

お薬の在庫管理や発注、期限・品質管理、棚卸なども調剤薬局事務のお仕事に含まれます。

薬局に置いてあるお薬の中には、取扱いに注意が必要なものも多くありますので、日頃からしっかりと管理する必要があります。

薬剤師さんの調剤の補助

基本的に「調剤業務」「監査業務」に関しては、薬剤師さんしか行えませんが、お薬や道具を準備するなどのお手伝いを事務が行うことは多いです。
お薬を決まった数集めて取りそろえる「ピッキング」や、袋詰めされたお薬の数量確認などは、薬剤師さんの指示のもとであれば事務が行うことも可能です。

たまに事務員さんに粉を撒かせたり軟膏を混ぜさせてる、なんていう薬局があって問題になったりしますが、これらは明らかにルール違反(というか違法)なのでご注意を。

調剤に関わる業務で事務ができること・できないことに関しては、下記にて詳しく書かれていますのでご参考にどうぞ。

(参考)調剤業務のあり方について – 厚生労働省(2019年4月2日発表)

調剤報酬の請求業務

調剤薬局事務にとって、特に重要な業務のひとつが、この請求業務です。
患者さんはほとんどの場合何らかの医療保険を利用していますので、窓口で支払った分以外のお金は、それぞれの保険者に請求しなければいけません。

そのため月に一度、調剤報酬明細書(レセプト)というものを作成して、調剤報酬の請求を行います。
薬局の収入に関わる大事な業務で、不備があると報酬を受け取ることができなくなるので、ルールに従って正しく行う必要があります。

こちらも現在では、紙ではなく電子レセプトが多くなっています。

調剤事務に向いているのはこんな人!

調剤事務に必要なのは「正確さ」「思いやり」
患者さんの健康に関わるお仕事ですので、責任感を持ってお仕事の出来る方に向いています。

決められたことをきっちりこなすのが得意な人

処方入力やお薬の管理・取り扱いなど、業務の中で常に求められるのが「正確さ」です。

ひとつのミスが患者さんの健康に関わることもありますので、常に間違いのないよう丁寧で確実な仕事が求められます。

調剤報酬の請求についても、決められたルール通りに請求が行われなければ、報酬を正しく受け取れなかったり、場合によってはペナルティを受けたりします。

正確に、誠実に、責任感を持って仕事のできる方がこのお仕事には向いていると思います。

思いやりをもって人に接することができる人

調剤薬局に限らず、医療機関で求められる患者様対応は、お店などで求められる「接客」スキルとはちょっと違います

薬局に来る人たちは、来たくて来ているわけではなく、具合が悪いので仕方なく来ている人がほとんど。
中には体調の悪い方もいらっしゃいますので、対応にも気遣いが必要です。

優しく、相手の立場に立って接することで、患者さんに安心感を与えることも、調剤薬局事務の大事なお仕事です。


コメント