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【登録販売者試験ガイド】試験の概要や合格率など

マークシートに記入する手の写真医療・福祉系資格

これから登録販売者の資格を取ろうと考えている方へ。

登録販売者試験は、都道府県ごとに試験の内容や日程などが異なります。

ここでは試験の概要や具体的な問題の形式、合格率などについて解説します。

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試験概要

登録販売者の試験ってどんなの?
これから受験を目指す方のために、簡単にご説明させていただきます。

登録販売者になるには、各都道府県ごとに実施される筆記試験に合格し、都道府県知事による登録を受ける必要があります。

2015年(平成27年)以降、年齢や経験などの受験資格はなくなり、誰でも受験できるようになりました。
試験は各都道府県ごとに年1回(稀に2回)実施されます。

試験日・試験会場・受験料などは各都道府県ごとに異なるので、受験予定の都道府県のホームページなどでチェックしましょう。

どんな問題が出るの?

登録販売者試験は、筆記試験(選択式)で行われます。
以下で試験問題の形式、出題内容についてご説明します。

試験は筆記試験で行われ、選択式となっています。
マークシートを採用しているところが多いですが、一部には数字を記入する方式もあります。

問題は以下の5つの項目に分かれており、当日の試験は午前・午後に分かれて行います。

第1章から第5章までありますが、出題順は都道府県によって異なり、この順番通りに行われるわけではないのでご注意ください。

試験の出題範囲と出題数・解答時間

試験項目問題数試験時間
第1章医薬品に共通する特性と基本的な知識20問40分
第2章人体の働きと医薬品20問40分
第3章主な医薬品とその作用40問80分
第4章 薬事関係法規・制度20問40分
第5章 医薬品の適正使用・安全対策20問40分
(合計)120問240分

合格基準はどのくらい?

正答率70%以上が合格ラインになります。
加えて、前述の各項目ごとにも最低解答ラインが設けられています。

総出題数120問のうち、70%以上(84問)正解すれば合格ラインです。

ただし、第1章~第5章までの各項目ごとに、都道府県ごとの最低基準(35~40%)が設けられているため、すべての項目で点数が取れるよう学習していく必要があります。

難易度と合格率

合格率は全国平均で40~50%
難易度は都道府県ごとに若干ばらつきがあります。

国家資格の中では比較的取りやすい資格ですが、出題範囲も広く試験問題のボリュームも多めなので、ある程度計画的に学習していく必要があると思います。

学習内容としてはほとんどが暗記なので、時間をかけてしっかり覚えれば、知識・経験のない方でも十分合格を目指せます。

近年は合格率が下降気味になっていますが、問題の難易度や合格基準に変更があったわけではないので、単純に受験資格の撤廃と受験者の増加が要因ではないかと思われます。

近年の合格率(全国平均)

年度受験者数合格率
2018(平成30)年度65,436人41.3%
2017(平成29)年度61,126名43.5%
2016(平成28)年度53,346人43.7%
2015(平成27)年度49,864人45.9%
2014(平成26)年度31,362人43.5%

問題は都道府県により違う!

試験問題は都道府県、もしくは地域ごとで異なります。
受験する地域の傾向を知るのも大切です。

登録販売者は分類としては国家資格に当たるのですが、試験は都道府県ごと個別に行われ、問題も都道府県または特定のエリアごとで異なります。

試験問題は厚労省が出している手引きの中から出題されますので、出題範囲や問題の形式は変わらないのですが、難易度や合格率には地域ごとに結構ばらつきがあったりします。

実際、2018年度の都道府県ごとの合格率を見ると、最も高い北海道で58.6%、最も低い福井県では19.5%と、かなりの差が出ています。

合格率イコール難易度というわけではないので単純な比較はできませんが、ある程度地域差はあります。
ご自身が受験する都道府県の過去問は、一度見ておいた方が良いかと思います。

この他、試験日程もバラバラで毎年変わるので、最新の情報を確認する必要があります。
試験情報は各都道府県のホームページで公開されますので、確認してみましょう。

試験は年に何回でも受けられます

受験の申込は何ヶ所でも行えます。
ご自身の住む都道府県でなくても構いません。

概要のところに年1回と書きましたが、これはあくまで「都道府県ごとに各1回」です。

登販試験は問題だけでなく、試験日程もバラバラなので、日程さえかぶっていなければ別の都道府県の試験に何ヶ所でも申し込むことが可能です。

まとめ

日本地図

以下に、登録販売者試験の概要についてまとめさせていただきます。

受験資格なし(誰でも受験可)
試験日都道府県ごと年1回(稀に2回)
試験日は8月~12月頃(都道府県ごとに異なる )
試験会場各都道府県の指定場所
受験料13,000~18,000円程度(都道府県ごとに異なる)
出題形式筆記試験(選択式)
試験項目
  1. 医薬品に共通する特性と基本的な知識
  2. 人体の働きと医薬品
  3. 主な医薬品とその作用
  4. 薬事関係法規・制度
  5. 医薬品の適正使用・安全対策
(全120問/試験時間240分)
合格基準70%(120問中84問以上)
ただし各項目ごと35~40%の基準点をクリアする必要あり
合格率40~50%(2018年度は41.3%)

ちなみに実際受験する場合、申込みの方法も都道府県によって若干違いがあります。

受験するためにはおおむね試験日の2ヵ月ほど前に申し込む必要がありますので、学習をすすめる前にどこで受けるのか、いつ頃までに合格を目指すのか、目標を立てておくとスムーズかと思います。

都道府県の発表する試験情報をこまめにチェックしつつ、早めに準備しておきましょう!

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