どうも、管理人のすすたけです。
プロフィールにもある通り、職場で受けたパワハラがきっかけで、働き方について真剣に考え直すようになりました。
このたび4つ目となる職場を退職しまして、今までの経験を振り返ってみようと思い立ち、この記事を書いています。
こちらの記事ではこれまでに経験したことのあるパワハラを、厚生労働省による「パワハラの6類型」に当てはめて分類してみました。
我ながらほぼ全てのタイプにぶち当たっている事に驚愕していますが、もしも現在進行形で似たような経験をされている方がいらっしゃれば、ぜひ今後について考えるきっかけになればと思います。
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身体的な攻撃
「身体的な攻撃」とは、殴ったり蹴ったり、身体に直接危害を加えるようなパワハラの事。
場合によっては暴行罪や傷害罪といった重い罪に問われるもので、そもそも「パワハラ」などというぬるいカテゴリーに入れて良いのか疑問が残るところです。
ただしこの「身体的な攻撃」には、直接暴力をふるったり怪我をさせるものだけでなく、間接的な攻撃も含まれるという解釈がされているようです。
私自身さすがに直接暴力を受けるようなことはありませんでしたが、物を投げる、机を叩く、近くの物を蹴るといったことは何度かされたことがあります。
あとは真夏に40度を超える個室の中で、水分も摂れずに何時間も作業させられたことがありますが、これも「身体的な攻撃」に当たるかもしれませんね。
ちなみに私自身が受けたものではありませんが、上司から同僚に対して「胸倉をつかむ」「肩をつきとばす」「土下座を迫る」などの行為も過去にありました。
さすがに止めに入りましたが、職場内でこういった行為が行われると、直接パワハラを受けていない他の社員の意欲やパフォーマンスも下がってしまいますね……。
精神的な攻撃
「精神的な攻撃」型パワハラは非常に多くの種類があり、パワハラと呼ばれる行為の大半はこの中に含まれるのではないかと思います。
これについては範囲が広すぎるので、正直挙げていけばきりがないのですが、私が過去に受けたものでは以下のようなものがあります。
- 他の社員・スタッフの前で大声で怒鳴られる
- 仕事に関係のない事で、人格を否定されるような暴言を受ける
- 日常の些細なミスや行動で、自分だけが責められたり、なじられたり、反省文を書かされたり、長時間立たされて説教されたりする
- 何も教えられずに今までやった事のない仕事を振られ、分からないことを質問しても答えてもらえない(結果、勝手にやったり失敗すると更に怒鳴られる)
- 他人のミスの責任や後処理を押し付けられる
- 別の社員同士で、わざと聞こえるように大声で私の悪口を言う
- 言葉遣いや些細な動作が気に入らない等、言いがかりを付けられる
- 解雇や異動、契約破棄をちらつかせて脅される
ざっと思いつく限りでもこれだけありました。
正直、自分が仕事でミスをしたり結果が出せなかったときに責められるのは、ある程度仕方ない事だと思います。
(それでもバカだの無能だの〇ねだの言われる筋合いはないですけれども……)
ただ、初対面からいきなり無視をされる等、中には本当に何が何だか意味のわからないものもあって、対処に困ることも結構ありました。
例えば、一覧にある「言葉遣いが気に入らない」について。
私自身は接客業の経験が長かったので、たとえば「敬語が使えない」だとか「日本語の使い方がおかしい」だとか、そういった指摘は一度も受けたことがありません。
もちろん完璧とは言えませんが、少なくともこれを指摘してきた相手の方よりは間違いなく丁寧な言葉遣いで接していました。
では何が気に入らなかったのか?と言えば、相手に言葉を掛けられて「あっ、はい」と答えたときの、この「あっ」の部分が気に入らなかったそうです。
この「あっ」だけを取って、「それやめてくれる?」「人を馬鹿にしている」など散々言われましたが……正直、全く意味が分かりませんでした。
たとえ言葉が間違っていたり、あからさまに失礼な態度を取ったわけではなくても、感覚的に気に入らないものはどうしようもないんだな……と、その時学びましたね。
人間関係からの切り離し
特定の個人を無視したり仲間外れにするのが、 「人間関係からの切り離し」型のパワハラ。
これらは同時に「精神的な攻撃」にも当たるものかと思います。
シカトに仲間外れとか小学生のイジメかよ……と思ってしまいますが、実は私の経験上一番多いパワハラ行為はこの「無視」です。
挨拶しても返さない、話し掛けても無視される、というのは残念ながら複数の職場で何度も経験しており、パワハラの中では初歩なのかなと思います。
酷いときは無言のまま舌打ちもおまけに付いて来ました。
私個人のみをターゲットにしたものも中にはありましたが、こういうタイプの人はもともと誰に対しても進んで挨拶しない場合が多いです。
嫌がらせというより人間性の問題かも知れません……。
それ以外の「切り離し」型パワハラとしては、全員で共有するべき連絡事項が私にだけ回って来なかったり、無関係の別のスタッフや他部署・他店舗の人に私の悪口を言いふらすといった事がありました。
改めて文字にしてみると、本当に子どものいじめレベルですね……。
過大な要求
「過大な要求」というのは、能力や知識・経験に照らして明らかに無理のある困難な仕事を強制したり、業務時間中に到底終えられないような大量の仕事を押し付けたりするものを言います。
私がよく経験したのが、後者の「時間内に到底終えられない量の仕事を押し付けられる」というもの。
業務終了ギリギリになって、大量の仕事を押し付けられることも日常茶飯事でした。
その結果、仕事を終わらせられなければ無能扱いされ、やる気が足りないと責められ、残業すれば「いつまで残ってるんだ」と怒鳴られる。
若い頃はサービス残業や、家に仕事を持ち帰るようなことも頻繁にありました。
さすがに近頃は、最低限やるべき事を片付けたら多少嫌味を言われようとすぐ帰るようになりましたが……それでも断り切れないことはありますね。
過小な要求
「過小な要求」とは、雑用ばかり押し付けたり、能力に見合わないような程度の低い仕事ばかりやらせる、あるいは仕事を与えないといった行為を指します。
経験の浅い社員や非正規社員などは、必要性の低い雑用を押し付けられる事、よくありますよね。
もちろん、掃除やコピーなどの仕事もある程度必要なものではあるのですが、業務上必要性の薄い雑用を大量に押し付けてそれ以外の仕事を与えないというのはパワハラに当たります。
私の場合は、以前小売店にいたとき、朝から業務終了時間までずっと床掃除だけをやらされたり、5~6時間ひたすら「前出し」(売れた商品の棚を見栄え良くするため、奥にある商品を手前に出す作業)をさせられたりと、あまり仕事を振ってもらえないような時期がありました。
雑用しか与えられないのを「楽でいい」と思う人もいるかも知れませんが、期待されない事、仕事のやりがいを奪われる事はかなりのストレスになります。
昔からリストラ候補の社員を閑職に追いやったり、自己都合退職を迫るため「追い出し部屋」などと呼ばれる部署に異動させ仕事を与えないような事例が時々問題になりますが、これも「過小な要求」型パワハラの一種です。
こういった経験は短期間のみだったのですが、長期に渡っていたらかなり仕事のモチベーションは下がっていたと思います……。
個の侵害
「個の侵害」と言われるタイプのパワハラが他と違うのは、侵害してくる相手のほとんどに悪意や害意が全くないことですね。
相手に攻撃する意図がないと、逆に対処が難しく、「嫌だ」と言えない人が多いのではないでしょうか(私もそうでした)。
暴力やセクハラなどは男性に多いですが、プライベートな事を根掘り葉掘り聞きたがるのは、特に噂好きな中高年女性に多いです。
中でも恋愛や結婚、離婚に絡む話題は主婦の大好物ですよね。
私の場合、今の婚約者とは部署は違うものの職場恋愛だったので、それはもうしつこく色々と聞かれました。
付き合い始めたのは退職が決まってからですが、交際が始まる前から2人で話しているところを目撃されて冷やかされることは時々ありました。
特に同じ部署の先輩などは、仕事中にも関わらず隣にぴったりくっついてあれこれ質問して来て、 何度はぐらかしても開放してもらえないので、さすがに辟易したのを覚えています。
とはいえ恋愛や結婚に関しては、多少面白がっている部分はあるにしろ、基本的には喜んでくれたり祝ってくれている場合が多いので、まだ我慢できる部分はあります。
個人的に私が一番嫌だったのは、家族についてしつこく聞かれることでした。
最近特に嫌だなぁと思った経験について書かせて頂きます。
ちなみにこの時の相手は男性上司で、いつも暴言をぶつけて来る人とはまた別人です。
たまたま昼休みが一緒になったとき、私が一人暮らしだと話したところから、以下のような流れになりました。
上司 「独身?一人暮らしなんだ?実家どこ?」
私 「今実家暮らしです」
上司 「え?家族いないの?ご両親は?」
私 「いません……両親はもう亡くなっているので」
上司 「え~なんで?病気?」
私 「…………」
親しくもない相手に私生活のことをあれこれ聞かれるだけでも嫌でしたが、ものすごく軽い調子で両親の死因を聞いて来た時は、さすがにドン引きしました。
それまでも、話の流れで両親がいない事を話したことはありましたが(無理に隠すことでもないので)、それを聞いた時点で大抵の人は「悪い事を聞いちゃったな」という顔をした後、さりげなく話題を変えてくる事が殆どでした。
30代前半で両親がいないのは少数派ではあると思うので、珍しかったのかもしれませんが、何で死んだのかなんてわざわざ聞きますか?
親しい友人ならまだしも、たまたま職場が一緒になっただけでプライベートな話なんて全くしたことのない、赤の他人です。
ちなみに私の場合は両親とも病死でしたが、これがもし事故や事件、自殺だった場合、それを聞いた後どうするつもりだったんでしょうか。
思い出すのも嫌なほど辛い記憶かもしれないと、全く想像が付かなかったとしたら、あまりにも想像力がなさすぎます。
正直、病死だって出来ればあまり話したくない事ですし。
家族の死因なんて、興味本位で聞いて良い事ではないと思います。
ちなみにこの後も質問攻めは終わらず、それ以来休憩室で一緒になるのを避けるようになりました。
今パワハラで悩んでいる方へ
ここまで、過去に受けたパワハラ行為についてまとめてみました。
多くの職場を経験し、時には人間関係に悩む中で、学んだことがあります。
- パワハラは100%加害者が悪い
- どんなに努力しようと、分かり合えない人は必ずいる
- 辛い時は我慢せずにさっさと逃げるべき
極端な言い方かもしれませんが、結局はこれが全てだと思っています。
似たような経験をされた方、あるいは今現在パワハラに悩んでいる方にこれだけは言っておきたい。
あなたは何も悪くありません。
パワハラを受けたとき、多くの人は「自分にも原因があるのでは…」と思ってしまいがちです。
私が仕事できないから…私がコミュニケ―ション下手だから…私が相手を不快にするような行動をとってしまったから…
「だから怒鳴られても仕方ない」「こんな事で落ち込んで仕事を投げ出すなんて根性がなさすぎる」「我慢しなきゃ」と、私もかつてはそうやって自分を追い込んでは更に泥沼にはまっていました。
完全にパワハラ加害者側の心理に乗っかってしまっていたんですね。
ですが冷静に考えてみれば、仮に仕事でミスや不手際があったとしても、物を投げられたり「クズ」とか「〇ね」とか言われる筋合いは全くないですよね?
仕事が出来なかろうが、
要領が悪かろうが、
コミュニケーションが下手だろうが、
鬱だろうが、
適応障害だろうが、
発達障害だろうが、
そんなものはあなたが暴言や暴力を受けたり人権を脅かされていい理由にはなりません。
もちろん仕事をしていれば、時には注意を受けたり怒られたりすることもあると思います。
それに、どんなに優しく接したところであなたを嫌いな人は一定数必ず出て来ますし、それはどうしようもない事です。
誰にでも好かれる人なんてこの世にいませんし、仲良くなれない人がいてもそれは当たり前です。
ですが、一方的に人格を否定されたり汚い言葉を投げかけられたりした場合、悪いのは加害者や職場環境であって、あなたが責任を感じる必要は全くありません。
私はこれまでに、仕事で誰かを怒鳴った事も汚い言葉を投げかけたことも無視したこともありません。
今後もやりません。
何度無視されようと、毎朝笑顔で挨拶します。
私のことを好きか嫌いかは置いておいて、そういう相手に対して一方的に無視したり攻撃するのであれば、悪いのは100%相手の方です。
自分に責任のないことまで自分のせいにして勝手に落ち込んでみても、加害者が喜ぶだけで何の得にもなりません。
余計な荷物まで背負い込んで、無理して苦しむのは今すぐやめましょう。
さいごに
ここまでの流れを見ると、ものすごく酷い人や職場に当たり続けているように見えますが、実際のところここまで書いたパワハラの大半は、特定の数名から受けたものです。
私がこれまでに同じ職場で一緒に働いたことのある人を、ざっくり数えてみると、およそ300人。
その中であからさまなパワハラ行為を継続的に行って来た人は、10人いるかいないかでした。
ほんの一握りの人の行動によって、職場の空気が悪くなり、仕事が嫌になり、辞めていく人が続出する。
そして人不足から新たな不満が噴出し、更に職場環境が悪化する……。
パワハラは当事者だけでなく、職場全体に悪影響を与えるものだと思います。
仕事での悩みのほとんどは、人間関係の悩みだと言われています。
どんなに好きな事でも、やりたい仕事でも、たった一人合わない相手がいるだけで辞めたくなったり、職場に行くのが辛くなってしまいますよね。
この記事を書いている最中、ふとTwitterを始めて間もない時のつぶやきが出て来たので、載せておきます。
いたたた…
@Susutake888
最近仕事前になると急に頭痛やら腹痛やら、たまに吐き気やらしてくるんだけどこれアカンやつですかね。
精神的ストレスから身体症状が現れるって本当なんだなぁ…
今まで縁がなかったからピンとこなかったけれども。
これは、まだ退職が決まる前、ブログやSNSを始めたばかりのときのツイートです。
この時は本当に、仕事に行く前になると急に気分が悪くなる事が続いていて、自分の身体の正直さに呆れたものですが。
退職日が近づいたらそんなこともすっかりなくなりました。
ほんと正直だな!!(笑)
でも、あのまま無理して続けていたら、本気で心身に異常をきたしていたかもと少し思います。
「仕事辞める!」と決意して以来、「辞めたらあれがしたい!これがしたい!」とどんどんやりたい事が湧いてきて、毎日が楽しめるようになりました。
仕事が辛くて辞めるのって、「逃げ」だと思ってしまいがちですが……
それによって前向きになれて、いろいろな事にチャレンジ出来るのなら、さっさと逃げるべきだと私は思います。
しんどい時期もありましたが、今後は心機一転、人生楽しんで行きたいです。
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