2020/12/28 サイト名・サイトデザインをリニューアルしました。

退職意思、どう伝える?「辞めます」が言えない貴方へ

退職願を差し出す手退職

仕事を辞めようと決意したものの、なかなか会社に伝えられなかったり、家族に辞めると言い出せなかったり。
転職や独立を考えた時、誰もがぶつかる課題だと思います。

私自身はこれまでに、家庭の事情、会社都合、パワハラ等、諸々の事情で4度の退職を経験して来ました。

仕事を辞める際、毎回悩むのが「退職意思の伝え方」
こればかりは、何度経験しても慣れません……ある意味退職の一番のハードルはこれかも知れない。


人それぞれの事情や職場の環境にもよるので、「これが正解」というやり方はないのですが、これまでの経験を元に「こうしたら良いかも?」と思うことをまとめてみました。

同じように「辞めます」と言い出せず悩んでいる方の参考になればと思います。


損害賠償・金銭トラブルなどの交渉も可能!
弁護士法人による安心の退職代行サービスはこちら↓

スポンサーリンク

職場に退職を伝える前に決めておく事

職場に退職の意思を伝える前に、以下の点については最低限決めておきましょう。

事前に決めておく事
  1. 退職日をいつにするか
  2. 有休消化を希望するかどうか
  3. 退職理由をどう伝えるか

退職日については、有休を使う予定があるのならば、それも踏まえた上で余裕を持って設定する必要があります。

退職理由については事細かに説明する義務はありませんが、退職に当たって当然聞かれることですので、ある程度相手を納得させられるような理由を考えておきましょう。

一般論としては、「マイナスな退職理由は言わない」というのがセオリーのようですが、退職経験者の中には「最後なので不満を全部ぶちまけてから辞めた!」という人も一定数いるようで、どちらが正解ということはないと思います。

日本人の多くは「余計な波風を立てたくない」という意識が強いため、不満があっても言わずに辞める人が多数派を占めます。
ですが職場の側に何かしら問題点があるのなら、はっきりと伝えた方が、後に残る人達にとって良い場合もあります。

ただ、最後に職場への不満を訴えるのは当然相手側に良い印象を与えませんし、それなりのリスクがあることを覚悟しておく必要はあると思います。
私が過去いた会社でも、上司と揉めたり、退職までの間に嫌がらせを受けたという報告が何件かありましたので(そんな会社は辞めて正解ですが)。

あとは、「問題点を改善するから残ってくれ」と引き止めにあう可能性も無きにしもあらず……。

平穏に退職を迎えることを重視するのなら、無難な退職理由を用意しておくのがベストかもしれません。

上司への退職意思の伝え方

職場に退職意思を伝えるときは、まず直属の上司へ

職場に退職を伝えるときは、まず直属の上司に報告するのが基本です。
上司に伝える前にうっかり同僚などに話してしまうと、人づてに情報が伝わってしまい、相手が不快な思いをするかもしれません。

退職絡みの話題は特に拡散が早いので、たとえ一部の人に伝えただけでも、あっという間に広まるものです。
「辞めます」と一言でも口にしたら、即皆に伝わってしまうものと考えた方が良いです。

上司の関係がうまく行っていない場合など、言い出しづらいこともあるでしょうが、スムーズに手続きを進めるためにも順序は守っておきましょう。

上司と2人になれるタイミングがない場合

いざ退職を伝えようと思っても、なかなか上司と2人きりになる機会がなく、切り出すのが難しいこともありますよね。

私も、上司に「お話があります」の一言を言うタイミングが計れず、今日こそ言うぞ!と思いながら何日も経ってしまったことがあります。

就活サイトなどを見ると、大抵「事前にアポイントを取って」「2人きりになれる場所を選んで」など色々書いてあるのですが、実際にはなかなかその通りに行かないこともあります。

上司と2人になるのが難しいときは、とりあえず話がある旨だけを告げて、「話をしやすい環境を相手に作ってもらう」のが一番確実かと思います。

アポを取るだけでも出来ればあまり他の社員には知られたくないでしょうし、口頭で依頼するのが難しければ、メールや電話で伝えるのも良いかと思います。

この場合、あくまで退職のことは伝えず、「お話したいことがあるので、後ほどお時間を頂けないでしょうか?」といった形で伝えるのが良いでしょう。

電話で退職を伝えるのはマナー違反?

電話で退職意思を伝えるのは、基本的にはマナー違反なので避けた方が良いでしょう。

ただ、どうしても電話で伝えざるを得ない場合もあるので、「絶対ダメ!」とまでは言えないかと思います。

私は自分が管理職になっていた時、現場では自分が一番上の立場で、直属の上司には滅多に会えない環境にあったので、仕方なく電話で退職意思を伝えたこともあります。

できれば電話でアポイントを取って直接伝えたかったのですが、上司は長期出張で遠方にいたため簡単に会える距離ではなく、相手も多忙でなかなか電話も繋がらず、メールの返事すら貰えない状況でした。

会えるタイミングを計っていたら、いつまでも退職をずるずる引き延ばさなければならないと思ったので、やむをえずの選択でした。

ベストな方法ではなかったかもしれませんが、この辺りは全て状況次第ですので、必ずしも「一般的なやり方」に固執する必要はないと思います。

退職の切り出し方

落ち着いて話せる環境が整ったら、あとはどう切り出すかですね。
まずは「急で申し訳ないのですが……」などと一言断ってから、本題に入るようにしましょう。

一番重要なのは、退職意思が固まっていることをはっきりと伝えることです。

「退職を考えているのですが…」「検討中でして……」といった曖昧な言い方をしてしまうと、引き止められたり話が長引いてしまう可能性が高いです。

具体的な退職日についても、ここだけは譲れない、というラインを事前にしっかり決めておくことが大切。

急ぎでなければ、引継ぎ等の都合も考慮して、上司や人事と相談の上退職日を決定する場合もあるかと思います。
ただし、何カ月もの間退職を引き延ばそうとしたり、「後任が決まるまで」など無条件とも取れるような条件を提示された場合は、きっぱりと断りましょう。

後任人事については退職者には何の責任も関係もない事ですので、雇用する側の都合で「人がいないから」と言って引き止めることは出来ません。
後任が来るのを待っていたらいつまでも辞められませんので、期限はしっかり切ってしまいましょう。

同僚・部下への退職意思の伝え方

同僚・部下への報告は、正式に退職が決まってから

同僚・部下への退職報告は、退職届が受理され、正式に退職が決まってからにしましょう。

前述の通り、直属の上司よりも先に他の仲間に話が伝わってしまうと、あまり良い印象を持たれません。
更に、正式な退職日などは上司・人事等との話し合いによって前後する可能性もありますので、その辺りも確定後に伝えた方が良いです。

ある程度の規模の職場であれば、正式な人事発令後に周囲に報告するのが、一番良いと思います。

できれば皆にまとめて周知するのがおすすめ

退職を伝える際、一人一人に個別に伝えるかまとめて報告するか、迷うこともあると思います。

少人数の職場であれば個別に報告するのもありですが、個人的にはまとめて周知する方がスムーズで良いかと思います。
まとめて周知する場合は、周知する場やタイミングについて事前に上司などと相談しておきましょう。

もちろん個人的に親しい相手やお世話になった人には個別に伝えるのもありですが、人によって伝える順番やタイミングが違うと、あまり良い印象を持たれない可能性もあります。

上司への報告のところでも書きましたが、誰か一人に退職を伝えたら、あっという間に広まると考えた方が良いです。
自分の知らないところで人づてに情報が拡散する可能性も考えると、やはり同時に知らせる方がスムーズかと思います。

家族への退職意思の伝え方

事後報告はNG

家族、特に配偶者への退職の報告には、会社への報告とはまた違った意味で、頭を悩ませる方が多いかと思います。

普段から仕事の話をあまりしていない場合などは、なかなか言い出しづらいかと思いますが、だからと言って事後報告は絶対に避けるべきです。

仕事を辞める・辞めないというのは、あなた一人の問題ではなく、家族全体の今後に関わる問題。
会社に退職を伝えた後になって、「退職願を出して来た」 「仕事辞めてきた」というのは、はっきり言って最悪のパターンです。

特に夫婦の場合、きちんと話し合いを持たずに進めてしまえば、互いの信頼関係が根底から崩壊しかねません。

たとえ自分の中で退職の意思がはっきりしている場合でも、家族には事前に報告しておきましょう。

退職を家族に伝えるタイミング

家族に退職意思を伝えるタイミングは、早ければ早いほど良いです。

後に引けなくなって余計に迷う前に、「辞めようかな…」と思い始めた段階で言ってしまう方が、後々楽になりますよ。

出来れば、普段から仕事の不満などそれとなく話しておいて、段階的に伝えていくのが一番理想的かと思います。

辞めたい理由はできる限り正直に、丁寧に伝える

仕事を辞めるということは、あなたの家族にとっても非常に大きな変化です。

説明してすぐに理解してもらえる場合もあれば、引き止められる場合もあるでしょうが、家族には可能な限り辞めたい理由を正直に伝えるようにして下さい。

男性の方は特に、パートナーに仕事の愚痴などを話しづらいという方が多いですが、お互いの生活や将来に関わる大事な問題を話し合えない相手と、信頼関係を維持するのは難しいです。

「仕事を辞めること」それ自体よりも、「辞めることを黙っていた」ことの方が、後々尾を引くトラブルになりやすいのでご注意下さい。

繰り返しになりますが家庭を持った以上、仕事の問題はあなただけでなく家族全体の問題ですから、どんなに気が進まなくてもきちんと話し合いましょう(もちろん女性の方もですよ)。

職場への意思表示は最悪退職代行に頼むこともできますが、家族への説明までは人に任せられませんから、自分で何とかするしかありません。

家族の理解が得られれば転職活動や起業の準備など、その後の活動もスムーズになりますし、行き詰まった時も身近な人に相談できれば心強いものです。

最初は反対されるかもしれませんが、勇気を出して思いを伝えてみて下さい。

話し合っていく中であなた自身の転職への決意を再確認することができれば、むしろ良い方向に向かうかもしれませんよ。

退職を伝える際のポイントまとめ

退職を伝える際のポイント
  • 会社への最初の報告は、直属の上司に口頭で伝えるのが基本
  • 同僚・部下への報告は正式に退職が決定してから
  • 家族の理解が一番大事!パートナーとはきちんと話し合いましょう

仕事を辞めるとき、周囲にいつ・どうやって報告するのかは非常に迷うところだと思います。

ですが言い出すまではあれこれ迷っていても、いざ言ってしまえばあとはすんなり進む場合も意外と多いもの。

私がそうだったように、「辞めたい」と言い出せずに悩んでいる皆さんに、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

損害賠償・金銭トラブルなどの交渉も可能!
弁護士法人による安心の退職代行サービスはこちら↓

コメント